国際運転免許証を持って行こう ~海外旅行準備~
海外旅行中に現地で車やバイク等の乗り物をレンタルして乗る機会はけっこうあります。
国外運転免許証は持って行くメリットが多いので、長期海外旅行の際は持って行くと良いでしょう。
目次
- 国外運転免許証とは
- 国外運転免許証の取得方法
- どこの国で運転ができる?
- 無いとどうなる
- 思わぬメリット
国外運転免許証とは
外国で自動車を運転するためのライセンスです。 日本人が外国で車やバイクを運転するには、事前に国際運転免許取得手続きが必要です。(警視庁)
海外旅行をしていると、どうしても公共交通機関やタクシーだけでは不便な事が多々あります。
また、ツアーや公共バスではなく、広大な土地を自由に移動したい時など、自分で車やバイクをレンタルして運転したほうが安上がりで且つ楽しい場面にも出くわします。
そういう時に、国際運転免許があれば現地で車やバイクを借りられるので、もし日本で免許を持っているのであれば是非取得してから渡航した方が良いでしょう。
国外運転免許証の取得方法
取得方法は簡単です。特に試験などはなく、指定場所に書類を持っていけばすぐに発行してくれます。
詳しくは、ご自身の所在地の都道府県警察のホームページをご確認ください。
- 申請期間
運転免許証の有効期限内です。
免許停止処分を受ける方や停止中の方、大型特殊免許、小型特殊免許、原付免許又は仮免許のみの方は、手続できません。 - 有効期限
発行から1年以内 - 受付場所
運転免許試験場、免許更新センター、指定警察署 - 必要書類等
運転免許証、4.5cm×3.5cmの写真1枚、パスポート(原本) - 手数料
2,350円 ※2024年時点
どこの国で運転ができる?
国外運転免許で運転ができるのは、ジュネーブ条約を締約している国です。
ジュネーブ条約とは、わかりやすく言うと、
お互いの国で法律やルールが異なるけど、それぞれ融通し合っていくつかの項目で共通で定めたルールで適用しあいましょう。という事です。
条約国は、主要国含め、だいたい100カ国以上あります。
アイスランド | クロアチア | ドミニカ共和国 | ベルギー | |
アイルランド | コートジボワール | トリニダード・トバゴ | ボツワナ | |
アメリカ合衆国 | コンゴ | トルコ | ポーランド | |
アラブ首長国連邦 | コンゴ民主共和国 | ナイジェリア | ポルトガル | |
アルジェリア | サンマリノ | ナミビア | マダガスカル | |
アルゼンチン | シエラレオネ | ニジェール | マラウイ | |
アルバニア | ジャマイカ | 日本 | マリ | |
イスラエル | ジョージア | ニュージーランド | マルタ | |
イタリア | シリア | ノルウェー | マレーシア | |
インド | シンガポール | ハイチ | 南アフリカ | |
ウガンダ | ジンバブエ | バチカン | モナコ | |
英国 | スウェーデン | パプアニューギニア | モロッコ | |
エクアドル | スペイン | パラグアイ | モンテネグロ | |
エジプト | スリランカ | バルバドス | ヨルダン | |
エストニア共和国 | スロバキア | ハンガリー | ラオス人民共和国 | |
オーストラリア | スロベニア | バングラデシュ | リトアニア | |
オーストリア | セネガル | フィジー | リヒテンシュタイン | |
オランダ | セルビア | フィリピン | ルクセンブルク | |
ガーナ | タイ | フィンランド | ルーマニア | |
カナダ | 大韓民国 | フランス | ルワンダ | |
カンボジア | チェコ共和国 | ブルガリア | レソト | |
キプロス | 中央アフリカ共和国 | ブルキナファソ | レバノン | |
キューバ | チュニジア | ブルネイ | ロシア連邦 | |
ギリシャ | チリ | ベナン | ||
キルギス | デンマーク | ベネズエラ | ||
グアテマラ(注2) | トーゴ | ペルー | ||
特別行政区等 | アメリカ合衆国の海外領土 (グアム、プエルトリコ等) | キュラソー島 | ジャージー | 香港 |
---|---|---|---|---|
アルバ | ケイマン諸島 | シント・マールテン | マカオ | |
ガーンジー | ジブラルタル | フランスの海外領土 (フランス領ポリネシア等) | マン島 |
主要国で身近な国ですと、中国が入っていないようです。ですので、中国ではジュネーブ条約の国際免許では運転ができないという事になります。
対象国について、くわしくは一覧をご確認ください。>>ジュネーブ条約締結国
無いとどうなる
なくても運転はできます。
と書いたら誤解されそうですが、つまりは無免許運転です。
発展途上国のバイクなどでの移動がさかんな国では、小学生高学年くらいの子供など、免許を持っていなくても誰でも運転をしているのが現状であり、そういう国では、バイクをレンタルするのに、いちいち免許証の有無を確認せずに貸し出すことが多いです。
事実、多くのバックパッカーは途上国ではパスポートのみでバイクをレンタルし運転しているのが現状です。
ですので、国よっては、国際免許証がなくても運転できるのには出来ます。
しかし、これは違法です。
もし、交通事故にあっても海外障害保険も適用されないですし、相手に損害が生じても賠償保険も適用されません。
ですので、事前に日本で手続きをして国際運転免許を取得してから行きましょう。
思わぬメリット
国際運転免許証は、運転以外にも持っておくメリットがあります。
それは、身元証明書として使用できる場合がある。ことです。
特に証明書としての効力があるかどうかは定かではないですが、海外旅行中に身分証明書として使える機会が多々あります。
通常は、身分証明書としてはパスポートを使いますが、パスポートは旅行者にとってはかなりの貴重品なので、できれば預けたくないことでしょう。
海外で何かをする時に、相手も旅行者に逃げられたりしたら不安なので、「じゃあパスポートを預からせて」と言われる事があります。
その際に、国際免許証を出して「パスポートは使うからこれでもいい?」と渡すと了承して貰えることが多々あります。他にも、国際学生証などの身分証も同じくらい有効に使えます。
パスポートは無くすと旅行者にとってはかなり痛手ですが、国際免許証であれば、もし失くなっても旅行を続けられますのでパスポートに比べれば精神的にも楽です。
そういう意味でも持っていきたいものです。