事前に準備しておくこと ~長期旅行の段取り~

smiling woman looking upright standing against yellow wall

初めてバックパッカーとして海外に長期旅行する際は、何を準備したら良いのかよく分からないかと思います。
長期で不在にする場合が日本で準備しておくことが結構あります。旅行に行く前に確認してみましょう。

目次

  • 大まかな旅程を決める
  • 持ち物を揃える
  • 海外保険に加入する
  • 注射を打つ
  • 下調べ
  • 通貨の準備

これとは別に、出発前までに日本で済ませておく事務処理事項も別記事で取り上げてるので、宜しければご参照くださいませ。

>>出発前までに済ませておくこと

Outbound.com ー海外渡航指南ー

大まかな旅程を決める

anonymous traveler with toy plane over wooden world continents

まず、一番最初にすることは、大まかな旅程を決めることです。

大まかとは、いつくらいに出発して、どこどこを経由して、どこどこに行きたい、このくらいにはこの辺りにいたい!という抽象的なプランです。

ふわっとでも良いので、プランがあれば持ち物や事前に買わないといけない物が決まり、航空券もいくつか事前に予約ができます

いつ頃出発か決める
半年後の夏くらい
ふわっと大まかな期間を決める
合計○○ヵ月
大まかに行きたい地域、ルートを決める
東南アジア → ヨーロッパ → アメリカ → 日本帰国
おおまかな途中経過を決める
3か月後にはヨーロッパにいたい
person wearing beige sweater holding map inside vehicle

このようにざっくりと決めてしまえば、後は細かい部分を決めていきます。

国を決め、国の中のルート、その中でここに行ってこれがしたい、これが食べたい等細かい事があれば、更にそれらも入れて組んでいきます。

実は、旅行者において一番楽しい時間は旅行している時よりも「ここに行きたい、これが見たい」等と考えて旅の旅程を組んでいる時だったりします。

実際に旅行が始めると、やっぱりここやめてここに行こう、ここにもう少し長く居たからあそこに行くのは最後にしよう等のプラン変更が往々にして起こるので、旅程プランはあまり深く悩まずにも楽しくフワッと想像していきましょう

ポイント

smartphone beside watch and camera
  1. 絶対に行きたいところから決めていく
  2. ふわっとでいい。途中でプランが変わってもOK
  3. 帰国日が決まってなければ特に決めなくていい

持ち物を揃える

black and white laptop computer

持ち物リストのページにも記載しているの参照してください。>>

持ち物は、家にある物を探したり、人に貰ったり、お店で購入したりして、自分が行きたい場所、ルートに合わせて持ち物を決めましょう

ロシアなど極寒のエリアに行くなら「これが必要」、トレッキングする予定なら「これが必要」等、どこに行って何をするかによって揃える持ち物が変わってきます。

ただ、物に関しては、無ければ無いで海外でも揃えられますし、なくても「まぁ何とかなる」と考えるのも ”旅”の要素ではあると思いますので、あまり深く考えなくても大丈夫です

✔ポイント

  1. 旅行中にも買い揃える事ができるので、あまり深く考えない
  2. これだけは日本でしか買えない!というものを優先的に揃える
  3. なるべくお金はかけない

海外旅行保険に加入する

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自分で立てた大まかな旅程に沿って同じ期間で海外保険の期間も揃えましょう。

ただ、正直、1年などの長期の旅行保険はかなり料金が高いです。

予定が変わり早めに帰国する可能性もありますので、どの位いるか分からない時は短めに設定しておき、途中で保険期間を延長しましょう

  1. 加入する保険が延長できるタイプか事前に把握しましょう
  2. 自分のアクティビティに合致する補償条件かを事前に確認しましょう
  3. できれば大手の保険会社を選びたい

保険はお守りのような物だとお思いかもしれませんが、実際に使用する人は結構います。

病気になって海外の病院で受診したり、物を盗まれたり、物を紛失したり、という事態は結構な確率で起こりえます。

人に賠償責任を負ったりというのは、あまり無い事ですが、これが一番お金がかかるので、1億円くらいの補償の物に入っておきたいですね。

また、何をするかによって補償条件も変わってきます。トレッキングする人なら大丈夫だけど、登山をする人は対象にならない等も条件に書かれていますので、よく読んで自分の旅行プランに合う海外保険を決めましょう。

できれば三井住友海上など、誰もが聞いたことのある大手の保険会社の海外保険に加入するのが良いです

確かに聞いたことも無いような保険会社よりは少し割高になりますが、事故時のケアやスピード感が全然異なってきます。

ストレスなく進める為にも大手の保険会社の海外保険に加入することをお勧めします。

注射を打つ

海外渡航前の予防接種

いわゆる予防接種です。

短期でヨーロッパ等の先進諸国に旅行するのであれば不要ですが、長期でアジア、アフリカ、南米などの途上国エリアに行く予定があればワクチン打っていった方が安心です

a doctor injecting a patient


何の注射を打ったらよいか、その人の訪問するエリアによって変わってきますので、厚生労働省が公開してくれている情報等を見て、自身に必要そうだなと思うワクチンを事前接種してからいきましょう>>海外渡航のためのワクチン (厚生労働省)

出典:厚生労働科学研究費補助金・新興再興感染症研究事業(海外渡航者に対する予防接種のあり方に関する研究班)発表資料「海外旅行者の予防接種」より

主な予防接種ですと以下のものになります。

  • A型肝炎
  • 破傷風
  • B型肝炎
  • 狂犬病

接種間隔の期間が長いので早めに打ちましょう

ただ、ワクチン接種は大体の場合、1回では終わりません。3回目のワクチン摂取が2回目の日から半年くらいの間隔空けて打つというワクチンのも多いので、旅行すること事態が決まっていれば早めに1回目を打ち始めましょう

アフリカ地域に行かないとしても、食事やケガ関連で発症を防ぐ、A型肝炎破傷風くらいは受けておいた方がいいでしょう。

海外だと安く短期間で終えられる国もある

とはいえ、日本でワクチン接種をすると、結構費用が高いです。
A型肝炎のワクチンも3回くらい打つと2万円ほどかかってしまいます。

そういう人は、費用が高いから打つのをやめるのではなく、タイ等の途上国且つ安心できる国で受けると日本の3分の1くらいの金額でワクチンを打つことができます

また、国によって、ワクチン接種の間隔が異なります。副作用や副反応を考慮してのことでしょう。

日本は基準が厳しいので3回目接種は半年ほど感覚を空けますが、タイだと2、3週間後など短期間で接種することが出来ますのでそういう意味でも、接種自体を諦めずに海外で打ちましょう。

  1. A型肝炎、B型肝炎、破傷風は受けておく
  2. できれば出発半年以上前から準備しましょう
  3. 日本だと料金が高いので海外で接種する手もあり
  4. 怯えながら旅行する不安を解消することにもなる

下調べ

最初の訪問国だけは事前に調べておきましょう

crop woman typing on laptop keyboard in cafe

旅慣れてくると、自分が次に行く地の調べ方が個人で確立してきます。

しかし、初めての旅行者であれば、最初に降り立つ国の事をあらかじめ調べてから行くと現地に到着してからの行動もスムーズでしょう

主に次の事を少し調べておくと良いでしょう。

  1. 初日の交通手段、空港に着いたらどうやってホテルまで行くのか
  2. 通貨
  3. 天気、季節
  4. 言語、文化、服装など

最初から難易度の高い国に行く人はいないと思いますので、特に1の初日のホテルまでの行き方位は調べておいた方が良いでしょう

付いてから電車なのかバスなのか、何駅なのかなど。

その他は入国後にホテル等でもいくらでも調べられるので、やはり交通手段が第一優先です。

通貨の準備

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出発前に最初に訪問する国の現地での決済手段を確保しましょう。

事前に現地で主に利用されている決済手段を調べ、どのように手配するのか考えておきましょう。

最初は空港で現金を両替する人が多いかと思いますが、手数料も高いのでどうするのが良いのか事前に調べておきましょう。

多くの旅行者が利用する決済手段は以下となります。

  • US$を持っておく
  • 現地通貨を持っておく
  • 海外キャッシュカードを持っておく
  • クレジットカードを持っておく
  • 現地で主流な決済アプリをダウンロードしておく

何の決済手段を利用するかは人それぞれの判断となりますが、自分が最初に訪問する国については、事前によく調べておき、現地についてから支払いに困らないようにしましょう

  1. カード系は使用期限を把握しておく
  2. 何かあったときの為に “アメリカドル” or “日本円” は数万円分入れておく
  3. 何パターンか支払い手段を確保しておく

アメリカ$もしくは、日本円を念のため数万円分くらいは入れておきましょう。

アメリカ$や日本円であれば、主要通貨で国際的な信頼性がかなり高いので、万が一現地通貨が無くても、換金所や銀行であればどこでも両替えしてもらえます

また、途上国では、自国通貨の信用価値が低いため、国によってはアメリカ$をそのまま通貨として使える国も結構あります。