不正利用されるなら、キャッシュカードよりもクレジットカードの方がいい理由
海外でショッピングをしたり、現金をATMでおろしたりする際に、クレジットカードやデビットカード、キャッシュカードを利用することになるかと思います。
最近では、キャッシュカードとデビットカードが一体になった便利なカードが流通していたりするので、デビットカードを利用する事も多いかと思いますが、実はデビットカード等には、その機能性ゆえ、注意点があります。
目次
- デビットカードは即時引き落としという落とし穴
- クレジットカードは後日払いというライムラグが有利
- 減ったお金を取り戻すのは大変
デビットカードは即時引き落としという落とし穴
デビットカードは確かに、クレジットカードと異なり口座から即引き落としで、為替交換手数料もクレカより若干優遇されいたりなどします。
普通に使う分にはあまりデメリットもありませんが、海外などで不正利用された場合は少し不利なカードとなり得ます。
- 注意点
例えば、海外でデビットカードをスキミング等で不正利用されたとします。
デビットカードで支払われた金額は、”即時引きおろし” という方法で使った直後に登録口座から引きおろされてしまいます。
そしてその数日後には店舗に支払われるでしょう。
つまり、目下、カード保有者のお金が減るということです。
クレジットカードは後日払いというライムラグが有利
一方、クレジットカードは…
クレジットカードは、そのCreditという文字の通り顧客の信用を元に信販会社から後払いで借りているお金なので、利用者の口座からお金が引き落とされるのは翌月や、翌々月などといった先の話です。
不正利用された場合は、この時差が非常に大事なのです。
タイムラグイメージ
上記のイメージの様に、例えば3月3日にカードで購入支払いをしても引き落とし日が4月25日だとしたら、保有者のお金が減るまでのタイムラグが1か月半以上あります。
つまりどういうことか
だから何なの!!
つまり、不正利用されても早めにに被害を届けでれば、まだ店舗にも正式に入金されてすらいないお金は、調査が終えるまで支払いがストップされます。
故に、支払日が来ても保有者の口座からも引き落とされません。
一方、デビットカードは即時支払いなので、既に支払われています。
一度引き落とされたお金を取り戻すというのは、なかなか面倒です。
クレジットカードであれば、カード会社も店舗に不正の疑いがあるので一旦 ”払いませんよ” と通告できます。
そうすると店舗も調査協力せざるを得なくなります。
しかし、支払われ済みのお金は、”返してください” と言わなければいけません。
つまり、一度自分の手から離れたお金を返してもらうというのは立場的にものすごく弱いです。
もちろん、大概のデビットカードでも不正利用の補償システムはあります。しかしスキミングなど立証の難しい被害だと被害の立証と補償に難を極めるでしょう。
まだ払ってさえいなければ立場的に強いですが、返してもらうというのは、店舗にも不正立証の協力をしてもらわないといけないので、外国の店舗からしたら面倒くさいことなので、取り返すのは難しくなります。
上記を踏まえ、海外では、もし不正利用を恐れるのであれば、支払いタイムラグを考慮し、デビットカードよりもクレジットカードの方の利用をお勧めします。