長期旅行者は ”捨てチケット” を持っておこう
旅行者の間では割かし有名な対策ではありますが、初めての海外長期旅行にて複数の国の訪問を予定しているのであれば、ぜひ ”捨てチケット” を買っておくとよいでしょう。
目次
- 捨てチケットとは
- 必要な理由
- 必要な対象者
- 必要な背景
- ”捨て帰国チケット”を持っておこう
- 捨てチケットの種類
- 捨てチケットが必要な対象国、エリアは島が多い
捨てチケットとは
捨てチケットとは、旅行者の間でそう呼ばれている航空券ですが、その名の通り ”捨てるチケット” という意味で、使わない可能性の高い捨てても良い航空券です。
その飛行機には搭乗しないかもしれないけど念のため持っておくフライトチケットという物で、乗らない可能性が高いため、多くの場合は格安航空の最安チケットが対象となることが多いです。
なぜ必要か
なぜ捨てチケットが必要かというと、第三国に入国の際に、出国のチケット、若しくは帰国のチケットが無いと入国できない、または入国審査に時間がかかるという煩わしさがある場合があるからです。
例えば、以前まではフィリピンがそうで、フィリピンに入国する際は、出国する航空券なり船のチケットなりを持っていないと入国が許可されづらかったという事で有名でした。
そのため、多くの長期旅行者がいつ帰るか決まっていなくても、ビザの滞在期間内で帰国する捨てチケットを購入していました。
持っておくべき対象者
捨てチケットを持っておくべき対象者は出国、帰国日が決まっていない滞在者です。
逆にいうと、帰国日が決まっている様な短期旅行者には無縁のチケットで考える必要の無いものです。
あくまで、いつ帰国するか、いつその国を出るかなどの日程が決まっていない長期の旅行者や滞在者が必要とするものです。
出国チケットが必要な背景
背景は、犯罪者など悪いことをした人、または企んでいる人が国内に潜伏するのを防ぐためがメインです。
特にフィリピンのような物価が安く温暖気候で島が無数にある国は潜伏先として使われやすい側面があります。
また、もしかしたら、他にも出国便の事前予約により、航空会社の航空座席が押さえられるため、国としても航空会社を安定的に維持するめの施策として機能している側面もあるのかもしれません。
”捨て帰国チケット” を持っておこう
出国チケットが必要な場合があるのは分かったけど、毎回買うのは高いし、どこの国が必要か定かでないから買いたくないという人も多いでしょう。
そういう人は”捨て帰国チケット”を持っておきましょう。
✔ 出国チケットの代用になることもある
出国チケットでなくても、帰国チケットでも代用可能な場合もあります。
たとえば、出国する日は決まっていないけど、数か月後に第三国から日本に帰国する為のチケットを持っているという場合は、少なくともここから出て、第三国に行くという証明なので、ある程度信頼性が高く、それでOKとされる場合もあります。
✔ 帰国チケットを持っていることをちゃんと伝える
これは、その空港や国境イミグレーションのルールやその時対応した職員次第のところもあるので、一概にどこであればOKということはないですが、出国チケットは持っていなくても、第三国からの帰国チケットを持っていれば通用するかもしれないので、それをちゃんと伝えましょう。
✔ 陸続きの国であれば出国チケットよりも帰国チケットの保持を聞かれる
また、純粋に、帰国チケットの有無を入国審査官に聞かれる事が結構あります。
その国に長居されては困るからです。そのため、帰る意思があるのかどうかの判断の為に帰国チケットの有無を求められます。
無かったとしても多くの国では問題ないですが、稀に入国に凄く時間を取られることがあります。
捨てチケットの種類
捨てチケットとはいえ、お金を払っているので極力捨てたくはないことでしょう。
捨てチケットには、いくつか種類があり、捨てないものもあります。
✔ 乗らないで捨てるチケット
その名の通り、その飛行機に乗らずに捨てるので入国のためだけに買ったようなチケットになります。
そういう場合、捨ててもダメージの少ない、格安の1万円前後のチケットを購入している場合が多いです。
✔ キャンセル前提で購入するチケット
フライトの予約がキャンセル(払い戻し)可能なチケットを購入する方法です。
払い戻しは、航空会社ごとに決まっていて、何日前まで何%、何か月前まで何%、等の払い戻し可能額が決まっています。
また、払い戻し手数料やキャンセル手数料が取られるため、全額ではないものの、いくらかは”捨てる”ことになります。
早めにキャンセルすれば全額戻ってくるチケットもあり、そういう場合は何か月も先のチケットを事前に購入しておく必要があるでしょう。
しかし、全額戻ってくるようなチケットは格安航空会社ではなく、大手の航空会社、日本で言うとANAやJALの航空券であり、元々のチケット自体が高額に設定されているものです。
✔ 延長する前提で購入するチケット
いつ搭乗するか日程は決まっていないけど、取り合えず仮の日程で購入して途中で搭乗日を変更するチケットです。
この場合、チケット自体は無駄にはならないものの、変更手数料がかかったり、変更手続きを期限までに行わないと満額取られてしまうリスクはあります。
しかし、最初に変更可能なオプションを付けてチケットを購入している場合などは、少額もしくは無料で変更できるという種類もあります。
出国チケットが必要な対象国、エリアは島が多い
対象国の入国ルールは流動的なため、現在、とくに特定の国や空港など分かりきっていない面がありますが、陸続きの国の場合は陸路で出国できるため、出国チケットの提出を求められる場合は少ないでしょう。
ただ、出国チケットはなくても帰国チケットを求められる場合があるので、”捨て帰国チケット” は持っておいた方が良いでしょう。
仮に入国させてくれないという事はなくても、審査にすごく時間がかかったり、別室に連れていかれたりするかもしれません。
もし他の人と一緒であれば、待たせてしまう可能性もありますので、持っておくメリットは小さくないです。
以上です。出国チケットは無くても、帰国チケットは持っておいた方が、空港で怪しまれて時間を取られするリスクを避けられるので、長期で海外に行くのであれば、多少をお金がかかっても、捨て帰国チケットは持っておいて良いでしょう。