長期旅行は ”移動する” 事にこだわらないようにしよう

man taking photo of the great pyramid

バックパッカーのような長期の旅行をしていると、どうしても ”移動” することや、”移動したという事実” に主点を置きがちで、そしてそこに満足してしまうことが多いです。

「何か国行った」「地球を1週した」「これだけの距離を移動した」など、どうしても “移動” した事実に焦点が当たりがちになってしまい、旅行前に本来自分がしかった ”旅行” とは違うものになってしまっていたりし、且つそこに気づかないまま旅行を続けてしまう事も多いので、旅行中はその移動実績の魔力にかからないように注意が必要です。

移動の実績に拘らないようにしよう

woman wearing blue shawl lapel suit jacket

こだわらないポイント

  • 訪問した国数にこだわらない
  • 完遂した期間にこだわらない
  • 旅行した軌跡にこだわらない


旅行中は、別に時間に追われていた訳ではなくても、10日間でイタリアに行って、ドイツ行って、スイス行って、フランス行って、など、気が付くと「殆ど移動しかしていないじゃん」「移動の時間がメインじゃん」「通っただけじゃん」ってなってしまうことがあります。

person wearing beige sweater holding map inside vehicle

もちろん、早く過ぎ去るのはお金がかかるから、等、経済的事情によるものもあるでしょう。

しかし、お金が無いなりにもその土地を楽しむ事はできますし、予算が少なければ無理に何か国も詰め込み通り過ぎるだけロードマップを作る必要はないでしょう。

man with earphones riding on bus



本当にその土地を楽しんだのか、その土地で何かをしたのかという事が無くなり、ただ ”行ったことがある” というだけの地になってしまう恐れがあります。

2か月で40,000Kmも移動しました

その結果、帰国後に、「半年で〇〇ヵ国も行った」とか、就職活動で、「世界一周しました」等と ”移動の結果” に拘った話をしてしまい、相手から興味を抱かれないなんて事もあるでしょう。

本来したかった旅行を思い出す



もちろん、「世界1週する」や「何か国行く」などを目的に出発した人であれば、それでもいいのですが、そうではなく、いろんな所に行って色んなものを見てみたい、文化や人、食に触れてみたい、などと思って旅立った人であれば、”移動した軌跡” に捉われるのは非常にもったいないです



長期旅行は、時間的にも金銭的にもそう何度もはいけないので、一瞬で通り過ぎてしまうのではなく、ゆっくり、行きたい場所を堪能しておきましょう。

そうして、本当に自分が行きたかった地でしたい事をしましょう。

man taking photo of the great pyramid


ただ通り過ぎるのではなく元々どういう風に旅がしかったのかという事を旅行中も思い出せると少し有意義になるでしょう。

戻ること(進んでいないこと)は悪いこではない

woman

戻ってもいいよ

”進む、戻る”に捉われないポイント

  • 戻ることは後退ではない
  • ”進む” ことにこだらない
  • ”戻る” という言葉がネガティブな気持ちにさせるだけ
  • どこに行くのも自由

✔ ”進む”という謎のプレッシャー

group of people walking beside train rail

今日中にあそこまで進まなきゃ

旅行をしていると、気付いたら移動の軌跡や、国の数、期間に捉われていたりします。これは、旅行をしていると誰にでも陥る可能性のあることです

明日にはここまで行かなきゃ、明後日にはここまで、など ”進むプレシャー” に知らず知らずのうちに脅かされています。

しかし実際は、そこまで急いでいく必要はないことが殆どです。

途中で旅行先を変更してもいいですし、後から人に聞いて行きたくなった場所があれば、戻ってもいいのです

✔ 戻ると何故かネガティブな気持ちになる

photo of woman wearing yellow sweater






ああ、私だけ進んでない

戻るとどうしても、「進んでいない」「後退した」「ゴールから遠ざかった」等と勘違いしがちですが、冷静に考えると、自分でも一体何にそこまで固執しているのかと思うことでしょう。

もしかしたら、”戻る”という言葉の捉え方自体が間違っているのかもしれません
ネガティブな気持ちになるのであれば、”また行く”、”もう一回行く”というニュアンスの方でいた方がよいのかもしれません。

city fashion man love


”戻る”とか”進んでいない”という言葉はどうしてもネガティブな言葉なのでネガティブな事をしているという気持ちになってしまう恐れがあります

しかし実際は戻っても進んでも旅行ですし、進んでるからといって、旅行を楽しんでるとはいえません。
それに、道を戻っているだけであって、実際、旅行自体は進んでいます

✔ 旅程はポジティブで自由

woman standing on dock near ship holding luggage and carrying handbag

言葉の印象に心まで左右される必要はない

もう一回同じ場所にいったり、進行方向を脱する事はネガティブではないという事を認識して旅行をすると考え方がポジティブに変わり、気持ちが楽になるかもしれません。

そもそも楽しむ為に出発したのに、”進む” とか ”戻る” とか ”帰る” 等の言葉の印象に心まで左右される必要はないのです。

person wearing beige sweater holding map inside vehicle


「ゴール(日本帰国)に向かうこと」を目的としてしまっていないか、思い出しましょう。
何日以内にこのルートを通ってこの国に行って日本に戻るというレースをしている訳ではないのです。別に旅行に飽きたら途中で「やっぱりもう日本に帰ろう」でもいいのです。自由です。

✔ 最初に決めたルートなんて簡単に変更しよう

unrecognizable tourists looking out of car on rough road

ねぇ、やっぱりあっち行かない?

旅行出発前に大まかにルートや行く国を決めていて、基本的にそれに沿って旅をするかと思います。

しかし、戻るのと一緒で、ルートなんていつでも自由に変更して良いのです。

旅行している時に出会った人がこっちの方が面白そうだから行こうと言われ、面白そうと思えば、そっちに行けば良いのです。

旅行途中で帰国することは負けではない

a reclining woman with a placard

一度旅行に出発すると、意地みたいなものが湧いてきて、道半ばで帰りづらくなります。

やり遂げるって決めたから帰らない

皆に言ってしまったから帰ったらダサいかな…

出発前に親に啖呵をきってしまったから

等という素直に帰国しずらい気持ちからでしょう。それは帰らない理由自体が、もはや、自分が旅行が楽しいからではなく、人にどう思われたいかになってしまっています

しかし、そんなことに固執をしないいくてのです。そもそも旅行は自由なので、自由に考えることで楽しくなります。

いつ、どこに行って、誰と、何をするのか、全て自由です。

その中で、もういいやと思えば帰国したって全然構わないのです帰国することは負けでも何でもないです

本来の自分がしたかった旅行とは何か、をたまに思い出し気楽に旅行を堪能しましょう。

別に同じ国にずっといてもいい

photo of woman holding her head

長期旅行中は常に”進む” プレッシャーに苛まれ、進んだり移動をして日本に近づいていないと焦るかもしれません

しかし、実際はそこの地や文化、環境を気にいってもう少し追及したい気持ちが湧いてきたり、他にもたくさん見てみたいものがでできたりする事もあります。

そうしたら、別に無理をして移動する必要はなく、その国にずっといたって良いのです。それもまた旅行の楽しみですね。