安く済ませる方法~⑥宿泊料金は値下げ交渉しよう
旅行中に連泊する際や、同じ地に長く滞在したい時など、他にもより料金の安い宿泊先があっても今の宿の方が快適で利便性が高い場合などは、ゲストハウス等と料金交渉をするのも一つの手です。
ゲストハウス側も早めに空き枠を抑えたい為、人気宿でなければ応じてくれる場合があります。
目次
- 宿泊料金は値下げ交渉してみる
- これから宿泊する場合
- 既に宿泊している場合
- 値下げ交渉のコツ
宿泊料金は値下げ交渉してみる
ちょっと下げてもらえますか…
きちんとした旅館や大きなホテル、人気宿等であれば、料金交渉に応じてもらえるのは難しいと思いますが、長期旅行者が泊るようなゲストハウス式の簡易宿であれば、混雑していなければ、料金交渉をしてみると意外と値下げしてくれることは多々あります。
何でもそうですが、ダメ元でも、”とりあえず交渉してみる” というマインドは非常に重要です。
”一応言ってみる” ことで料金が下がれば、その積み重ねで節約ができます。
そもそも値下げ前提の宿泊料金の場合もあるので、オフシーズンや他に宿泊者が少ない時などは、交渉に応じてもらえるかもしれません。
これから宿泊する場合
長期旅行中は短期旅行と違い、現地の宿泊地に着いてから、歩いてその日の宿を決めるということが結構多いです。
インターネット等で事前に調べて宿泊したい宿のあたりを付けていたとしても、実際に見てみないと分からないため、宿は現地に着いてから見て決めるという人も多いでしょう。
宿は実際に見て決めるという人であれば、自分に交渉権があります。
宿泊代金を聞いた後に、「○○$まで下げられないですか?」 などと聞いてみましょう。何らかの反応があるはずです。
泊まりたいんだけど、すぐ近くの○○ゲストハウスが1泊○○$だったから同じ宿泊代金にしてもらうことは可能ですか?
うーん。
同じは難しいけど、○○$でどうかしら。いかが?
ありがとう!じゃあそれでお願いします!
このように、スムーズに決まる場合もありますし、交渉を受け付けてくれない場合も、決裂する場合もあるでしょう。
ダメなら歩いて近くの他のゲストハウスに行き、また料金を聞いて回り、最終的に自分が泊りたい料金感の宿に「少しだけ下げてくれればこっちに泊まりたい」などと伝えてみましょう。
もしダメなら本当に別のところに泊まるか、諦めてそこに泊まればいいでしょう。
既に宿泊している場合
気に入ったから延泊したい
移動めんどうくさいから明日もここにいよ
既に泊っていたけど、他の宿を見てみたらもっと安かったけど今のゲストハウスの方が居心地がいい場合だったり、純粋に移動するのが面倒臭くて延泊したい場合もあると思います。
こういう場合も値下げ交渉機会です。
明日も泊まりたいんですけど、すぐ近くの○○ゲストハウスが1泊○○$だったから同じになりませんか?
いいわ。あなたとてもフレンドーなので。他の人には言わないでね。
このように、事前に宿の人とコミュニケーションを取っていて良い印象があれば、部屋が空いていれば、宿泊延長する際により低い料金で泊まれることもあるでしょう。
いずれにせよ、延泊の際は料金交渉をする良い機会です。
値下げ交渉のコツ
値下げ交渉は、ただ聞いてみるだけでも簡単にOKが出る場合もありますが、何らかの交渉材料がないとうまくいかない事もあるでしょう。
やはり歩いて近隣の複数の宿を見て回るというのが重要です。周りの同じような宿の料金を知っているかいないかで交渉材料が変わります。
近くの宿が〇〇$等、他の宿情報を伝える
あっちは〇〇$だったんだけど
他の宿の情報を伝える際は、宿泊料金以外の情報もあった方がいいでしょう。
例えば、あっちはもっと駅より近いとか、あっちはトイレが部屋に付いているとか、あっちは個室でこの料金だった。などなど。
もちろん、
じゃあそっちに泊まればいいのでは?
と冷たく言われることもあるでしょう。そのように言われたからと言って落ち込む必要はありません。
それは宿側もビジネスなので様々な回答がありますが、自分の次のアクションを起こす為にも相手の反応を見てみることは大事です。
ダメなら本当に出ていく(そぶりをする)
さようなら
これは、宿泊料金の値下げ交渉だけでなく買い物やサービスなどに対する値下げ交渉全てに共通して有効ですが、断られたら ”本当に出ていく(そぶりをする)” という方法です。
泊まりたいんですけど、あっちで10$だったからせめて11$にできないですか?
いいえ。正規料金の12$しか受け付けていないわ
そっか…。ありがとう。
じゃあ今回はあっちに泊まるね! さようなら
ねぇ、ちょっと待った!
分かったわ。11$でいいなら
ほんとうに!じゃあお願いします
このように、交渉が効かない場合に本当に出ていく、もしくわ、出ていく素振りをすると、相手が「やっぱり待って」と渋々交渉に応じてくれるケースが結構あります。
何も言ってこない場合もありますが、それであれば「これ以上は本当に値下げは無理なんだな」と、相場観が分かる一つの材料になります。
少し金銭幅を持って交渉してみる
最初から自分が希望するスレスレの金額ラインでお願いするのではなく、相手に譲歩してもらう為の金銭幅を示して交渉してみると、その幅に落ち着きやすいというのは、もはや常套手段なので、訪ねる時には、その余裕を残しておくと良いでしょう。
例:10$の部屋を値下げして欲しい場合
1泊7$にしてもらえないかな?
さすがに無理よ。9$ならいいわ。
うーん、もうちょい。8$にしてくれたら泊まりたいな
分かったわ…。じゃあ特別に8$にするわ
このように、最初から相手に選択の幅を持たせておくと、交渉が成立しやすいです。
一方、最初からすれすれの金額にしてしまうと、断られた時の落ち着き値がなくなってしまい、選択肢が少なくなってしまうので、相手に下げて貰える幅をこちらから最初に示しておくとスムーズにいきやすいです。
スタッフと仲良くなっておく
滞在中に宿のスタッフと仲良くなっておくというのは、値下げ交渉の際には非常に重要です。
ゲストハウスはホテルと異なり、スタッフとの距離感が近い事も特徴としてあり、場合によっては一緒に遊びにでかけたり飲食をともにすることも無いこともありません。
値下げを狙って仲良くする必要はないですが、挨拶などをきちんとし、良いコミュニケーションを取っておくというのは必要なことです。
仲良くならなくても、少なくとも模範客であれば、ゲストハウス側もそのような人に泊って欲しいので、交渉に応じてくれやすくなるでしょう。
✔嫌われると交渉の余地がなくなる
一方、宿側から迷惑がられるような宿泊客だったり、若しくは、他のお客さんから嫌がられているような宿泊者は、その人がいることで、他の宿泊客が泊らなかったり、出ていったりしてマイナスに作用するので、仮に空きがあっても延泊を断られることにもなります。
不潔、うるさい、クレーマー、占領など、他の宿泊者に嫌厭されるようなことは避けましょう。
連泊する旨を伝える
連泊、延泊する旨を伝えると安くしてくれる可能性が高くなります。
ただ「安くしてほしい」よりも、これから泊まる人であれば、「3日泊まるので、安くしてほしい」や、既に宿泊中の人であれば、「追加で2日泊まることを検討しているので安くならないか」などと交渉してみると良いでしょう
ねぇ、延泊したいんだけど、今より安くしてもらえないかしら?
そうね。2日延泊してくれるんならいいわ。どうかしら?
分かった。じゃあ2日延泊するわ。ありがとう!
女性に言ってもらう
やはり、交渉は男性が言うよりも女性が伝える方がスムーズに終えるでしょう。特に相手が男性の場合はなおのことです。
もし、カップルや一緒に旅行している人の中に女性がいれば、多くの場合、女性が頼む方が良いでしょう。
男性だと交渉に時間がかかったり、お願いしても聞いてくれないような事でも女性がお願いしたら、交渉が通ったり、より値下げしてくれたりというケースはどこの国でもあります。
決定権のある人でないと意味が無い
私じゃ判断できないわ
交渉は結局、決定権の無い人にいくらお願いしても何も意味がありません。
若いアルバイトスタッフでも、ある程度金額の裁量権のある人とそうでない人がいます。
裁量権のある人を見定めて、決定権のある管理者の様な人がいる時に言うと良いでしょう。
また、アルバイトであれば、裁量権があったとしても自分の給料に影響がなければ面倒くさい交渉にいちいち付き合ってはくれないでしょう。そこも見定めが必要です。
すみません。宿泊料金を少し値下げして欲しいんだけど
(別に値下げしたところで私の給料変わらないしなぁ)。
ごめんなさいい!無理よ。
この様に適当にあしらわれてしまう事になるので、交渉の際は、誰にどういう風に言ったらよいかを考えて言うようにしましょう。