ドミトリー部屋のメリット・デメリット【初めての一人旅】
バックパッカーの多くが重宝するドミトリー部屋。
むしろドミトリー部屋に宿泊することが、バックパッカー旅行の醍醐味と言えるのかもしれません。一人で高級ホテルの個室に泊っても旅行はできますが、それは全く違う旅行になることでしょう。
それくらい長期旅行者にとっては大きな意味のある部屋ですがメリットもデメリットもあります。
目次
- ドミトリー部屋とは
- メリット
- デメリット
- ドミトリー部屋の心得「嫌なら個室に泊る」
ドミトリー部屋とは
複数の見ず知らずの人と泊まる部屋です。日本語で言えば、いわゆる、相部屋です。
人数に定義はなく、2人から多ければ十数人以上、同じ部屋に宿泊者がいる場合もあります。
部屋にベッドや布団などの自分の寝床スペースがあり、同じ部屋には他の人も寝泊まりしています。
✔ 旅行者種別
主にバックパッカーなどの節約派の旅行者が多いですが、たまに節約したい家族旅行者や、老夫婦の旅行者などもいます。
また、旅行者に限らず、ビジネスマンや、出稼ぎ労働者、地元の人などもいることがあり、雑多な人で賑わっています。
✔ 年齢層
年齢層は、利用者がバックパッカーが多いこともあり、20代、30代の若い男女がメインとして宿泊している傾向にありますが、50代、60代、それ以上の人もいます。20代から年齢が上がるに従い、利用者数は減る印象を持ってもらえれば良いでしょう。
✔ 寝室形態
部屋の中の寝床の形態は主に以下のようなパターンが多いです。
2段ベッド形式
ドミトリー部屋に1番よくある構造です。効率的に人を容れられるので一番多いタイプかもしれません。場合によっては3段もあるでしょう。
安全面を考慮したい人には上段ベッドが人気ですが、荷物を取ったり寝転がったりなど、手軽さを重視したい人には下段が人気です。
どちらも一長一短あり、人によって好みが分かれるため、どっちが良いというのが明確に分かれていません。
また、エアコンや扇風機の位置、充電コンセントの位置、開閉ドアの位置、窓の位置など、その時の状況によって好まれる場所が頻繁に左右されるため、状況に応じて上段、下段を選ぶものです。
上段・下段のメリット、デメリット
上段ベッド メリット
- 下段より明るい
- 何を操作しているかなど見られづらい
- 下段より安全である
- 服やタオルを干しやすい
デメリット
- 昇降りが面倒くさい
- 地上から荷物が取りづらい
- ギシギシ揺れやすい
- 下段より明るい
- エアコンの影響を受けやすい
下段ベッド メリット
- 上段よりプライベート感がある
- 荷物が取りやすい
- 寝起きが楽
- 上段より明るくない
- ベッドの周りの床も使える
デメリット
- 上段より暗い
- 荷物を干すスペースが少ない
- 上段のギシギシ揺らぎが響く
- 同部屋の人から何をしている見られやすい
平台のベッド形式
部屋の中に1段ベッドだけが並列に置かれています。
2段ベッドの次に多い構造です。上段が無いため、プライベート感は2段ベッドよりもありませんせんがその分、開放感もあり、さらに上段のギシギシ音などのストレスも無く寝泊まりできます。
布団形式
ベッドのマットレスや、布団のような敷物が床に強いてある部屋です。
そんなに多くはないですが、国によっては主流な場合もあります。
雑魚寝形式
勝手に、自分たちで好きな場所に寝るだけの部屋です。
部屋だけがあてがわれて、特に決まった場所や布団があるわけでなく、好きな場所で雑魚寝するだけのスペースです。宿泊費もその分安いです。
あまり多くはない形式ですが、途上国などに見られます。
ドミトリー部屋のメリット
- 宿泊費が安い
- 友達などを作りやすい
- 人とコミュニケーションが取れる
- うまく知り合いだけで占有できれば自分達だけの個室になる
ドミトリールームのメリットは、宿泊費以外にもあり、友達ができたり、他人とコミュニケーションが取れるとうい利点があります。金銭的に余裕があっても、その方が楽しいからホテルに泊まらずあえてドミトリールームに泊まるという人もいます。
また、数人で旅行している人は、もしうまく部屋の人数が合えば、そのドミトリールームが知り合いだけの部屋になるので、自分達の個室となります。
ドミトリー部屋のデメリット
- プライベートが無い
- 盗難など他人からの被害の危険度が個室より上がる
- 他人と揉めやすい
- 他人の会話や生活音がうるさい
- エアコンの温度調節や消灯時間の選択権が自分に無い
- 同居人の性格や国民性、育った文化に大きく影響する
- 女性は男性と同じ部屋になる可能性もある
ドミトリールームのデメリットは、同じ空間に見ず知らずの人がいるという不安が一番大きいでしょう。
盗難被害や、女性であれば知らない男性と同じ部屋になる可能性もあります。もちろん、女性専用部屋があればいいですが、無い場合もありますし、女性専用だと宿泊費が上がることが多いです。
また、ルームメイト間でのストレスも揉める原因となります。
寝る時刻になってもうるさかったり、夜中なのに、電気を点けられて口論になったりなどもします。
ドミトリーの心得「嫌なら個室に泊まる」
誰にとっても不愉快なことであれば、指摘してもいいかもしれませんが、ちょっとした考え方の違いで都度ストレスになるような人はドミトリールームに向いていないので、個室に泊まると良いでしょう。
たとえば、寝る時間なのに、電気を点けられたなどあれば、
ドミトリー部屋なんだからこの位は我慢しよう。嫌だったら自分が個室に泊まるべきだな。
と自分を納得させられるかどうかでしょう。実際、もし指摘したとしても、「じゃあ個室に泊れば」と相手に言われるかもしれません。
逆に電気を点けた側も、
夜中に自分だけ電気を点けたいなら個室泊まっては?
と他の宿泊者から言われるかもしれません。部屋にルールが無ければ、どっちが正しいか決まりはなく、その時の同室の人の雰囲気によって左右されます。
つまり、どちらも「そんなに嫌なら個室に泊れば」に行きつくわけです。
ですので、どっちがどっちという訳ではなく、お互いに自由にしたければ少し高いお金を払って個室に泊ればいいと割り切れればドミトリー部屋もちょっとしたストレスがあっても、選択したのは自分なのだからと受け入れられるようになるでしょう。